「QCサークル活動を始めることになったけど何をしていいか分からないから不安だな。
人には聞きづらいから分かりやすく解説してほしいな。QCサークルの全体の流れを知りたいな。」
・覚えておきたい問題解決の3つの型
QCサークルに関しては、社内教育の講師をしつつ活動では推進者をしています。
記事を書く理由は、今まで行ってきた業務を体系的にまとめ記事に残したいと考えたからです。
みなさんの参考になれば幸いです。
QCサークルとは? QCサークル活動を分かりやすく解説
fa-checkQCサークル活動の経験者も意外と知らない基礎知識
2、QCサークルの進め方
3、QCサークルで目指すこと
4、経営者が望むQCサークルの効果
5、QCサークルの基本理念
6、QCサークル大会
1、QCサークルとは?
QCサークルとは、第一線の職場で働く人々が継続的に製品・サービス・仕事などの質の管理・改善を行う小グループである。
日本化学技術連盟『QCサークルの基本』より
内容は、小グループで継続的に改善活動を行っていくことです。
2、QCサークルの進め方
この小グループは、運営を自主的に行いQCの考え方・手法などを活用し創造性を発揮し自己啓発・相互啓発をはかり活動を進める。
日本化学技術連盟『QCサークルの基本』より
3、QCサークルで目指すことろ
この活動は、QCサークルメンバーの能力向上・自己実現明るく活力に満ちた生きがいのある職場づくりお客様満足の向上および社会への貢献をめざす。
日本化学技術連盟『QCサークルの基本』より
4、経営者が望むQCサークルの効果
経営者・管理者は、この活動を企業の体質改善・発展に寄与させるために人材育成・職場活性化の重要な活動として位置づけ自らTQMなどの全社的活動を実践するとともに人間性を尊重し全員参加をめざした指導・支援を行う。
日本化学技術連盟『QCサークルの基本』より
5、QCサークルの基本理念
人間の能力を発揮し、無限の可能性を引き出す。人間性を尊重して、生きがいのある明るい職場をつくる。企業の体質改善・発展に寄与する。
日本化学技術連盟『QCサークルの基本』より
6、QCサークル大会
・支部大会
・全国大会
・世界大会
問題解決の3つの型
(問題=あるべき姿-現状)
2、問題解決型
3、課題達成型
1、施策実行型
問題点を明確にして改善点を決定する
データを集めて改善の攻めどころを絞り込む
おおよその対策の方向性を決める
どこまで改善するか活動の目標を定量的に設定する
決定した実施項目を計画に基づいて実施する
効果を測定して目標達成できたかどうかを確認する
標準化と管理の定着
現状把握で対策がある程度見えている場合には、要因解析をしないでスピード感をもって進めていくほうが効果が早く出ます。
2、問題解決型
問題点を明確にして改善点を決定する
データを集めて改善の攻めどころを絞り込む
どこまで改善するか活動の目標を定量的に設定する
役割分担を明確にしテーマ完了までの計画を立てる
悪さを引き起こす要因を洗い出し、再現テストを行い検証する
問題解決の対策案の洗い出しと検討・評価を行い、具体的な実行を行なう
決定した実施項目を計画に基づいて実施する
効果を測定して目標達成できたかどうかを確認する
標準化と管理の定着
なので問題の発生原因が分からないときにいいです。
原因が分からないので要因を洗い出して再現テストをし検証していくやり方です。
3、課題達成型
問題点を明確にして改善点を決定する
現状とのギャップと攻め所(着眼点)を明確にする
どこまで改善するか活動の目標を定量的に設定する
選び出した攻めどころのギャップを解消する
効果が高いと思われる方策について成功シナリオを追求する
方策について検討・具体化し実施する
効果を測定して目標達成できたかどうかを確認する
標準化と管理の定着
問題を対策していくわけではなく現状を良くしていくことを考えていくやり方です。
まとめ
QCサークルをしている人でも基本理念など、基礎知識は知らない人意外と多いです。
『基礎から学ぶ』をテーマに記事を書いていくので、今回は基本的なことを中心に書いてみました。
今回の記事のポイントとしては、問題解決の3つの型の紹介です。
簡単にまとめると
施策実行型は、現状把握で対策の目処が付いているとき
問題解決型は、発生原因がわからず対策の目処がついていないとき
課題達成型は、問題解決ではなく現状を良くしていきたいとき
現状に合わせて使い分けるのが重要になりますので、どの型を使えばいいのかを見極めてください。
QCストーリーを進めている途中での方向転換は、必要以上に労力を使ってしまいます。
以上が『基礎から学ぶQCサークル-基本編』でした、QCサークル活動を進めていく上で参考になれば幸いです。